ダダのブログ

日々の驚いたこと、感じたことなどを書いています。はてなダイアリー「気まぐれダダのA・B・C」もこちらへ引っ越しました。

庶民は金利を上げてほしいのですが、銀行は大変な損失を被るのですね。

 国債の金利が1%上がると、国の利払いが増える云々という話はよく聞くのですが、それによって銀行が大変な赤字となるとは知らなかった。
 
(以下、DIAMOND online(2012/3/15) 野口悠紀雄 氏の「経済大転換論」より転載。)
 
 日銀の白川総裁は、2月23日の衆議院予算委員会で、国内債券の金利が1%上昇すると、債券価格の下落による損失が、大手銀行で3.5兆円になると述べた。
 これは、国債以外の債券も含むものだが、『週刊ダイヤモンド』(3月17日号)は、国債だけについての試算を行なっており、それによると、金利が1%上昇すると、3メガバンクだけで1.7兆円の評価損が発生する。3%上昇すると、4.2兆円の評価損になる。前述のように、5大グループ全体の実質業務純益が2.45兆円だから、3%の金利上昇では銀行は大幅な赤字になってしまう。

 つまり、景気回復すると大変なことになるわけだ。

 景気回復は、もちろん望ましいことだが、現在の日本は、そうなると国債が暴落して、金融機関に深刻な問題が発生する。その対処をしてからでないと、成長できない。深い谷を越えなければ前に進めない状態になっているのだ。

(転載、終了。)

 

 ということは今、世界的にインフレとなるトレンドなので、

・債券より実物(株、金も含む)→株価上昇→債券価格の下落→債券の金利上昇→金融機関の大損失

と進む可能性が十分あるので、コントロールが大事ということですかね。